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2012-03-31(Sat)

韓国 「国民が自殺し、生活が苦しいのは、日本と日本人のせい」

憂うつな韓国人、日本から渡ってきたエリート主義が原因

ボリュームはそれほどないが強力な本だ。1971年生まれでコンピュータ・サイエンスを学んだ著者が書いたこの新刊は、解放前からこれまで韓国や韓国人を扱った談論書カテゴリーから外せなくなりそうだ。

11年前、大衆的に成功した『韓国人のアイデンティティ』(卓石山)、1960年代『土の中に、あの風の中に』(李御寧)、それ以前の論議の中の『民族改造論』(李光洙)らと同じ問題作の1つとして読まれる。

副題はこうだ。「韓国人に生まれたわれわれを支配して命令を下すもの」。挑発的だが、省察が深く広い。韓国人に生まれたわれわれは、自らの意思とは関係なく韓半島の歴史や制度、情緒をそのまま受け継いでいる。コンピュータに例えると初期セッティングの運用プログラムになるが、その実体を点検してみようと提案している。

なぜわれわれの社会は憂うつなのか。なぜ自殺率はこのように高いのだろうか。国家建設に成功した“シンデレラ国家”大韓民国であるのに、なぜこんなに共同体(共和国)についての合意はひどく足りないのだろう。「信じる人ひとりいない。私は一人で生き残らなければならない!」(168ページ)という強迫観念ないしエリート主義の心理は果して誰から植えつけられたのか。

その中核として“ゆがんだ近代”を植えつけた日帝強制占領期間の弊害に目を向ける。帝国主義の日本が悪いという攻撃ではない。福沢諭吉の近代化論自体が、哲学的省察が圧排されたエリート主義に過ぎず、“理由なき近代化論”という指摘に見るべきものがある。一緒に添えられている日本儒学の特徴についての分析も新鮮だ。

このまま生きていくのか、再プログラミングするのかという哲学的な省察もかなり頼もしい。素晴らしい問題提起、余韻豊かな文章の組み立て方は“若いやり手”の出現を知らせる。博覧強記を調節する呼吸も持ち合わせている。しかし惜しい部分もある。この本を書くために数百冊の著作に目を通したと言うが、偏食がひどい。

文化研究と韓国現代史の勉強中に左派の書物を多く参照しており、宗教学や哲学のベースが脆弱だ。ハリウッド映画「マトリックス」をとても真剣に(ではなければ表皮的に)見た感じも強い。「生きることは巨大な幻影」という仏教哲学には深層と表層があるが、「マトリックス」は表層に触れたただの商業映画だ。

しかし今年の春に手に取る素晴らしい著述の前に敬意を表するのが先だ。良書に出会えば著者に会ってみたいと思うのは、必ずこんな場合だ。彼はソウル大卒業後、性徹(ソンチョル)僧侶・崇山(スンサン)僧侶の教えを乞い、修行をした異色の経歴がある。プログラマーとしては韓国ショッピングモール第1号となる「インタパーク」のプロジェクトに参加した。IT業界で多くのプロジェクトを進め、「アイラブスクール」技術理事を務めた。

(中央日報)
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