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2012-01-12(Thu)

年初から加速するユーロ安 ドルに代わるキャリートレードの調達通貨に?

 2012年の年初は、外国為替市場における重大な変化の訪れを告げた。リスクの高い通貨の動きが一致しなくなり、その結果、ユーロが孤立してきたように見える。

 単一通貨ユーロは対ドルで16カ月ぶりの安値をつけ、その他の通貨にも後れを取っている。

 実際、一部のアナリストは、ユーロがドルに代わる魅力的な調達通貨になり始めたと考えている。投資家は「キャリートレード」と呼ばれる取引で、ユーロで借り入れを行い、その資金を使って高利回り資産に投資しているのだ。

 為替市場は昨年、ほぼ1年を通して「リスクオン、リスクオフ」の売買一色だった。投資家が信頼感を覚え、リスクが「オン」の状態の時は、米ドルが売られ、ユーロやオーストラリアドル、南アフリカランドをはじめ、実質的に米ドル以外のすべての通貨が買われた。

 一方、ユーロ崩壊への不安が強まると、主に米ドルが買われた。直感に反する動きだが、米国で良好な経済統計が出ると、ドルが下落した。こうした動きは、リーマン・ブラザーズの破綻により市場の原動力として「不安」が果たす役割が増大して以来、明白なトレンドとなっていた。

リスクオン、リスクオフの取引に異変

 ところが今、このパターンが終わりに近づいてきた兆候が見られる。

 一般に世界経済の成長の指標とされるオーストラリアドルは、過去3週間で米ドルに対して2%上昇した。対照的にユーロはオーストラリアドルに対して5%近く下落し、史上最安値をつけた。この傾向はニュージーランドドルやカナダドルなど、世界経済の成長とコモディティー(商品)需要に連動する他通貨にも見て取れる。

 アナリストらは、為替取引が新たなパターンにシフトし、リスクオンの状態の時にユーロがアンダーパフォームするようになる可能性があると主張する。

 1つの理由は、米国経済を取り巻くムードが好転していることだ。先週は、米国の雇用に関する2つの統計が予想以上に力強い内容となり、ドルが上昇した。3週間前であれば、米国労働市場の好転を示す統計(失業保険の給付申請減少など)が出たら、ユーロが対ドルで上昇していたはずだ。

欧米の金利見通しに変化

 しかし今、欧州と米国では、金融緩和の見通しに差が出始めている。

 多くのアナリストは、欧州中央銀行(ECB)が今年、さらに利下げすると見ている。ECBのいわゆる長期資金供給オペ(先月、欧州の銀行に過去最大となる4890億ユーロの資金供給を行った措置)は、金融システムに追加の流動性をつぎ込み、ユーロ安を促す一種の「量的緩和」と解釈された。

 投資家は、米国経済の見通しが改善しているため、米国で量的緩和第3弾が実施される可能性が低くなったと推測している。

 最近公表された米連邦準備理事会(FRB)の四半期統計では、米国の投資家が資産を外国から引き揚げている兆候が見られた。もし投資家が今年、国内で投資することにしたら、ドル高を後押しするだろう。

 「揺り戻しによって米国市場に資金が戻ってくれば、10年間続いた米ドルからの多様化の影響で米ドルにかかってきた下落圧力が取り除かれる」。UBSの為替アナリスト、マンスール・モヒウディン氏はこう言う。

 「その代わりドルは1990年代の状況に逆戻りするかもしれない。市場が高騰した時には、強気の投資家が外国資産よりも米国の資産を買うという流れだ」

中央銀行もユーロへのシフトに慎重

 各国中央銀行も、外貨準備を多様化してユーロの比重を高めるのに慎重になっている可能性がある。新興国の中銀は近年、米ドルから離れ、ユーロを中心とした他通貨にシフトしてきた。統計を見ると、各国中銀が苦境にあるユーロ圏を懸念する中で、昨年第3四半期に多様化の動きが減速したことがうかがえる。

 国際通貨基金(IMF)が昨年12月末に公表した統計によると、外貨準備の内訳を公表している中銀(中国は非公表)では、ドルの保有高が若干増加して61%を超える一方、ユーロの保有高が減少した。

 ユーロを下落させているもう1つの要因は、皮肉なことに、ユーロ崩壊への懸念が後退していることだ。アナリストらはかねて、購買力平価(PPP)で見ると、1ユーロ=1.20ドル程度が妥当な相場であり、ユーロは過大評価されていると主張してきた。

 ユーロは最近まで高止まりしていた。ユーロの回復、あるいは崩壊に賭けようとする投資家がほとんどいなかったからだ。

 アナリストらは、ECBと欧州の政治家はユーロ安を歓迎すると考えている。通貨安が進めば、恐らくはユーロ圏の経済成長と輸出が押し上げられるためだ。

既にユーロを売って資源国通貨を買う動き

 その結果、投資家にとって、キャリートレードの調達通貨としてのユーロの魅力が増していく可能性がある。実際、オーストラリアドルなどの資源国通貨に対する最近のユーロ下落は、投資家が既に、他のリスク資産への投資を賄うためにユーロを使っている兆候かもしれない。

 HSBCの為替クオンツ運用責任者、ステイシー・ウイリアムズ氏は、別の説明があると考えている。ユーロは単に、より低位の均衡レベルを模索しているだけかもしれず、ある程度価値が下がれば、再び「リスクオン」の時に買われるその他通貨と足並みを揃えて動くようになる、というのだ。

 ユーロとその他通貨の相関関係の変化はまだ始まったばかりで、確たる結論を導き出すのは早計だ。だが、ウィリアムズ氏は「もしこれがユーロとドルの取引の変化の始まりだとすれば、その変化は今のような姿になるだろう」と話している。

(JB Press   海外)
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