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2011-06-15(Wed)

「カネ、カネ」と言っている人にお金はやって来ない お金を得る究極の動機付けとは何か

 日本有数の高級ホテルのスイートルーム。大きな窓から、ぎっしりと立ち並ぶ東京のビル群が足元に見下ろせる。東京タワーもまるでミニチュア模型のように小さく見える。

 その部屋で私は、ジェームス・スキナーさんに「どうもすみませんでした」と謝った。

 ジェームスさんは戦略家であり、経営コンサルタントであり、実業家であり、成功哲学の伝道者である。今までに2つの投資ファンドグループを設立し、30以上の会社を経営した。そして、自ら体得した成功哲学を「成功の9ステップ」として確立し、セミナーや著作などを通して多くの人に提供している。セミナーの受講者は1万人以上に上るという。

 現在はシンガポールに拠点を構え、日本に滞在している時は高級ホテルのスイートルームで生活する。手っとり早く言ってしまえば、絵に描いたような「大金持ち」である。

東北で過ごした極貧生活の日々

 今から30年近く前、ジェームスさんは19歳の時にアメリカから日本にやって来た。東北地方を転々とし、ボランティア活動に励んだ。

 当時の日本での生活は、今のジェームスさんの姿からは想像もつかないほど貧しいものだったという。1カ月の生活費は家賃と光熱費込みでたったの5万円。にわとりの餌の麦を調理したり、現金問屋で格安の食材を調達して食いつなぐという極貧生活だったそうだ。

 そんなジェームスさんが、今やシンガポールで優雅に暮らし、ファーストクラスで飛行機に乗り、ホテルのスイートルームに泊まる生活を送っている。一体、どうすればそんなに裕福になれるのか。

 ジェームスさんの著作『お金の科学』には、その秘訣が綴られている。副題には「大金持ちになる唯一の方法」とある。なんだ、要するに金儲けの本か、と思うだろう。実は、私も最初はそう思った。

 「金持ちになりたい」人が読むのだろうが、誰でも簡単にお金を稼げる方法なんてあるわけがない。そもそも世の中はカネがすべてなのか。自分だけ金持ちになればいいのか。いやな本に違いない。

 だが、そんな本ではなかった。私は大金持ちのメンタリティーは分からないし、成功へのステップも知らない。けれども、読み終えて思った。ジェームスさんの言っていることは、おそらく「正しい」。

 ぜひ本人の口から成功哲学を聞いてみたい、そして「誤解」したことを謝りたいと思った。だから、初めて会ったジェームスさんに「想像していたのとはまったく違う本でした。どうもすみませんでした」と伝えたのだ。

 それを聞いてジェームスさんは「あはは、そのことだけ書いていただければいいです」と大笑いした。そして、ペラペラな日本語で「わりあい堅気な本でしょ」と言ってニコニコしているのだった。

パッションがあれば苦しみは感じない

──成功するためには、強い情熱を持ちなさい、勤勉に仕事をしなさい、努力しなさい、ということですね。極めてまっとうな教えだと思いました。近道なんてないんですね。

ジェームス・スキナー氏(以下、敬称略) 自分の本当のパッション、情熱を追求して仕事の質を上げないと、大きな財産は築けないと思います。


──やはり努力することが大切。

ジェームス もちろんです。最高限の努力をしなければなりません。最低限の努力で人生を過ごすと、必ず逆に苦しみます。何も結果が出ませんから。

 ただし、「努力」と「無理」は違うんだということを覚えておいてください。誰でも人生の中に痛みはありますが、それを苦しむかどうかはその人の勝手です。

 「苦しみ」とは、痛みを苦しみと感じるから苦しみなんです。パッションに突き動かされて努力することと、無理して行うことは違います。無理して行えば苦しいけど、パッションがあれば苦しみだとは思わない。



なぜ自分はこの仕事をしているのか?

──成功への第一歩は、自分の「安心領域(過去の世界)」から飛び出すことだと書いてあります。ジェームスさんが自分の安心領域から飛び出そうと決意したのはいつですか。きっかけは何でしたか。

ジェームス サラリーマン生活を送ったあと経営コンサルティングの勉強をして、会社を立ち上げました。チラシとか会社案内とか技術資料といった広報出版物を制作する会社です。3年間やったのですが、これが地獄でした。経営哲学も分からない、やりかたも分からない。まったく儲かりませんでした。

 そんなある時、私の人生の目的は何なのかということを振り返ってみました。それは「世界によりよい生き方を教えること」です。それなのに、なぜ自分はこの印刷物の制作をやっているんだろうと、自問自答しました。

 世の中には広報出版物の制作を人生の使命にしている人もいます。そういう人たちは無理なく仕事をしているし、仕事の質が上がります。でも、私は無理して仕事をしていた。自分の人生の目的とすれ違った仕事をしていたんです。情熱のない仕事をやると無理が出るし、質は下がっていく一方です。

 そのことに気づいた私は、事業のパートナーを呼んで、この会社はもういらない、お前にやる、お客様も全部持っていっていいよと伝えました。



──ずいぶんと思い切った決断でしたね。

ジェームス 私からしてみると、決してそんなことはありません。私は今、いろいろな方から人生相談や経営相談を受けるんですが、自分の惨めな状態にしがみついている人がなんと多いことか。

 中には、惨めな状態を自慢する人がいるんです。自分は大きな問題を抱えているがゆえに、自分は有意義な存在である、なんて思っている人がいる。惨めな状態がそんなにいいなら、私に相談なんてしないで、問題を持ち続けていればいいじゃないかと言いたくなる(笑)。

 また、営業マンで、なかなか大切なお客様に声をかけられない人がいます。その人に「今、声をかけていない状態で売り上げはいくら?」と聞くと「ゼロです」と言う。「じゃあ、声をかけて断られたとすると、売り上げはいくら?」と聞くと、やはり「ゼロです」と言います。

 それを聞いて、私はこう言います。「じゃあ、一緒なんだね。声をかけても損することはあり得ない。売り上げが下がることはあり得ない。それならなぜ声をかけないのか。万が一お客様が『いいよ』と言ったら、それで大きな売り上げがあがるかもしれない」



人生ではスロットマシンの「レバー」を引っぱりまくれ

 ラスベガスのカジノに、ちょっと変わったスロットマシンがあると思ってください。レバーを引くのにお金はかかりません。レバーを引くと、ほとんどの時は何も出てきません。でも、ごく稀にジャックポット(大当たり)が出る時があります。あなたはどうしますか、と。

 ジャックポットが出るまで、レバーを引っぱりまくりますよね。人生はこれと同じ。人間はもともと裸で生まれているんだから、ダメもとでレバーを引っぱるのは当たり前でしょう。

 レバーを引っぱり続けていたら、たまたま事業がうまくいくかもしれない。いい伴侶と出会えるかもしれない。スポーツの試合をしたら負けるかもしれないけど、試合をしないと勝てませんよね。スロットマシーンと同じです。だから、人生ではレバーを引っぱりまくれということです。

──印刷物制作の会社を手放して、何をしたんですか。

ジェームス 自分のパッションを追求することにしました。教育事業を立ち上げたのです。アメリカで出版されていた『7つの習慣』(スティーブン・コヴィー著)を日本語に訳して出版(96年)し、それを基に、企業に向けて成功哲学や人生哲学の教育を行いました。

 当時の日本では、企業の教育予算はスキル教育のためだけのもの、というのが常識でした。日本人は哲学の教育に投資なんてしない、とみんなから言われました。でも、そんなことはありませんでした。それまで、誰もまともに哲学教育のビジネスをやっていなかっただけの話です。

 その教育ビジネスは、年に何十億円という売り上げの事業に育ちました。それをきっかけにして、私は億万長者になることができたというわけです。それができたのは、自分の心の導きに従ったからです。



── パッションがあると確かに仕事の質は上がるでしょうね。

ジェームス 今、私が行っている「成功の9ステップ」セミナーなんて、まさにパッションがないとやれないセミナーなんですよ。スタッフ70人でやってますからね。傍から見たらアホですよ(笑)。でも、そこまで作り込んで、質の高いセミナーにしたからこそ、参加者はみんな結果が出て喜んでくれるんです。



お金は「副産物」でしかない

──『お金の科学』には、ビジネスの実践的な教えもありますが、もっと幅の広い「人生そのものの教え」も盛り込まれていますね。私が決定的に「この本は正しい」と思ったのは、「お金を得る究極の動機付けは、お金を人に差し上げることだ」という一節を読んだ時です。

ジェームス 実は、どの時代を見ていても、一番お金が集まる人というのは、他の人に一番お金を差し上げる人なんです。そういう人に強大な財産が集まるようになっている。

 1人の人間のニーズは、そんなに大したものではありません。いいものを食べて、いいところに住んで、いいものを身に着けて、あと、ちょっと楽しいところにバカンスに行く程度だったら、大したお金がなくてもできるんですよ。私だって自分自身はそんなにお金を必要としないんです。

 でも、他の人に目を向けて、社会のいろいろな問題や人間の問題を見始めると、いくらでもお金の使い道が出てきます。だから私も、必要以上のお金は、人の役に立つ活動に使えればいいなと思っています。



──お金をゴールにする人には、お金はやって来ないんですね。

ジェームス 来ませんね。お金は副産物でしかありませんから。直接追い求めることができるものではないんです。他の人の幸せを求めた結果の副産物なんですよ。



母から教わった子供の時からの習慣

──どうして、そう思うようになったんですか?

ジェームス 子供の時から、自分の稼ぎの1割は必ず人にあげるようにしているんです。10ドルだったら1ドル、1ドルだったら10セントというように。わが家の家訓だったんでしょうね。母から教わりましたから。

 そういうことを続けていると、あることが分かってきます。気持ちが豊かになるんです。つまり、私の持っているものが「足りない」という発想がなくなってきます。私の持っているものでも「十分に足りている」「余っている部分が必ずある」「人にあげられるだけのものがある」と思うようになります。

 すると、発想が豊かになり、行為が豊かになり、精神が豊かになります。人間が成長して大きくなります。そういう部分を、今まで大事にしてきたと思います。


──ある時気づいたんじゃなくて、最初からそういう習慣だったんですね。

ジェームス 最初からです。でも子供ですから意味が分かっていたわけではありません。


──今になってみると正しかった。

ジェームス 絶対に正しい。教えてくれた母に感謝するばかりですね。

 ガンジーがこう言っています。「自分にできるのは取るに足らないことだ、でも、実行することが肝心だ」と。

 自分がどんなに大変な状況でも、余力は必ずあります。東日本大震災の時、私はこのホテルに泊まっていました。非常階段を降りてホールにいくと、家に帰れなくなって食事もできずに困っている人が大勢いたんです。私はその人たちに声をかけて、7人を夕食に連れていきました。そして、ホテルに毛布とまくらを用意してもらい、私の部屋に泊まってもらうことにしました。ベッドとソファが足りないので雑魚寝でしたけどね。

 自分がどんなに大変な状況に陥っても、たとえ自分が被害者になっていると思っている時でも、必ず他人のためにできることがあります。その気持ちを持つことが、豊かさへの道なのではないかと思います。


( JB Press  ライフ>本)
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